日本酒のラベルによく書いてある「日本酒度」は日本酒の糖分量を表します。
「日本酒度」はプラスマイナスで書かれていて、
- +であるほど糖度が少ない=辛口
- -であるほど糖分が多い=甘口
となります。
でもなぜ日本酒度が±で表されているのでしょうか。これは「日本酒度の測定方法」を知ると分かります。
この記事では「日本酒度の測り方」と意味をより詳しく解説します。
目次
日本酒度の測り方
日本酒度は浮ひょうを使って測る
日本酒度は「浮ひょう」と呼ばれる測定器具を日本酒に浮かべて測ります。分かりやすく測定方法を絵に書くと↓のようになります。
このようにして、浮ひょうが浮けば浮くほど日本酒度が低くなります。
反対に沈むほど日本酒度は高いとなります。
甘い水にはものが浮きやすい
なぜこれで日本酒度が測れるかというと、甘い水にはものが浮きやすいからです。
これは海だと身体が浮きやすいことと同じ理由になります。海水の場合は塩分ですが、糖分が多くても同じことが起こります。
糖分が多い日本酒ほど、ものが浮きやすいので浮ひょうを使って測定ができます。
日本酒度の正しい意味
厳密には「日本酒度=糖分量」ではない
日本酒度は日本酒の糖分量を表していますが、測定方法を考えると純粋な糖分量を測定しているわけではないことが分かります。
なぜなら
- 糖分が多いほどものが浮きやすい
- 塩分が多くても、ものが浮きやすい
この2つを考えると、塩分が多くても日本酒度が高くなってしまうからです。
よって日本酒度は日本酒に含まれる糖分などのエキスの量が正しい意味になります。
ただし実際はこのエキスは糖分がほとんどを占めます。そのため日本酒度が糖分量を表していると考えても問題ありません。
「日本酒度が高い=辛口」というわけではない
日本酒度が高ければ糖分量が少ないので辛口。これはよくいわれますが、実際は日本酒が辛く感じたり、甘く感じるのは他の要因もあります。
例えば吟醸酒はフルーティな香りがしますので、日本酒度が高くても甘口に感じたりします。
日本酒度はあくまで目安として、実際に飲んで甘口、辛口を判断するのが良いでしょう。
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